第4章

10/12
前へ
/390ページ
次へ
「それって辛くない?」 「…えっ?」 翔は永倉の言葉に目を見開き、永倉を見た。 「だから、仲間がいらないって… 辛くない?」 「…どぅいう意味… ですか…?」 永倉はしゃがんで、翔の目の高さに合わせた。 「うーん、つまり… 悲しい事とかあったら、話を聞いて貰ったり… …楽しい事や、嬉しい事を共有したり!! そういう事は、仲間とやるだろ?なっ?」 永倉は、近くにいた隊士に問いかけた。 「はっ…はい!!」 急に尋ねられた隊士は、慌てて頷いた。 「そういう仲間がいないと、辛いよな?」 「…そうですね。辛いです」 永倉の問いにその隊士は、悲しそうな表情になった。 「…知らない」 急に翔は小さい声で言った。 「えっ?」 永倉が聞き返す。
/390ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1944人が本棚に入れています
本棚に追加