第4章

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「…俺、そんな仲間なんて知らない… 仲間はいつも、俺の機嫌を伺いながら見ていて… 必要なくなったら… 殺す… そんな仲間しか、知らない… それに、そんな仲間なんて… いらない…」 翔は下を向き、息絶え絶えに言った。 「…それは… そんなの、仲間って言わない!! それは仲間なんかじゃない!! 仲間は心の底から、信頼出来るやつの事を言うんだ!! いざって時に、背中を預けられるやつをな」 永倉の言葉に翔は顔を上げた。 永倉は真っ直ぐ翔を見る。 「本当の仲間ってやつを、俺が教えてやるよ!! 翔、お前は今日から俺達の仲間だ!! 分かったか?」 永倉の問いに、翔は無言のまま俯いた。
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