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「…ってこいつ、総司の突きをまともに食らってたよな?
医者を呼んでこい!!」
土方が叫んだ。
すると隊士の一人が返事をして、走って出て行った。
「ここに寝かせておくのもまずいな…
どこか部屋を用意しなければ…」
近藤が思案する。
「大部屋じゃあまずいし…
だからと言って、部屋は空いてないし…」
「近藤さん、水口を一人部屋にする事は出来ないだろ?」
土方は、近藤に言った。
「あぁ…、見張りが必要だからな。
だったら一人部屋の…
副長助勤の誰かの部屋に、寝かせるしかないな。
誰が良いと思う?」
近藤は土方に問いかけた。
「水口は、総司と互角の強さだったから…
見張りにつくなら、それなりに強い奴じゃないと駄目だろ。
そしたら、総司か…
永倉か…
斎藤しか、見張りにつけない…
総司は…」
近藤と土方は沖田を見た。
沖田は呆然として、翔を見ている。
「あの様子じゃ、無理だな。
それに、一度水口を殺そうとしているから、駄目だ。
そしたら…」
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