第5章

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「…ってこいつ、総司の突きをまともに食らってたよな? 医者を呼んでこい!!」 土方が叫んだ。 すると隊士の一人が返事をして、走って出て行った。 「ここに寝かせておくのもまずいな… どこか部屋を用意しなければ…」 近藤が思案する。 「大部屋じゃあまずいし… だからと言って、部屋は空いてないし…」 「近藤さん、水口を一人部屋にする事は出来ないだろ?」 土方は、近藤に言った。 「あぁ…、見張りが必要だからな。 だったら一人部屋の… 副長助勤の誰かの部屋に、寝かせるしかないな。 誰が良いと思う?」 近藤は土方に問いかけた。 「水口は、総司と互角の強さだったから… 見張りにつくなら、それなりに強い奴じゃないと駄目だろ。 そしたら、総司か… 永倉か… 斎藤しか、見張りにつけない… 総司は…」 近藤と土方は沖田を見た。 沖田は呆然として、翔を見ている。 「あの様子じゃ、無理だな。 それに、一度水口を殺そうとしているから、駄目だ。 そしたら…」
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