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翔を運んだ以外の隊士は、部屋に戻っていった。
道場には、近藤と土方…
そして、呆然と立ち尽くしている沖田が居た。
「総司!!」
土方が沖田に呼びかけると、沖田はビクッとした。
恐る恐る、土方と近藤の方へ振り返る沖田。
「俺が言いたいことは…
分かるか?」
土方が尋ねる。
「…はい」
沖田は小さい声で答えた。
「総司、お前を…
今日から3日間の謹慎処分とする。
その間、部屋からは出るな。
ゆっくりと頭を冷やせ。
分かったか?」
土方の問いかけに、沖田は小さく頷いた。
更に土方は言う。
「それにもう、水口は敵ではなくなった。
次、意味もなく水口を殺そうとしたら…
総司、お前を切腹にする」
「…それは厳し過ぎないかい?歳…」
黙って見ていた近藤が、遠慮がちに口を挟んだ。
「…」
無言になる土方。
「…俺だって…」
しばらくして、土方が再び口を開いた。
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