第5章

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「…俺だって… …総司をせ「遅くなってすみません!!お医者様をお連れしました!!」」 土方の言葉を遮って、医者を呼びに行っていた隊士が駆け込んできた。 土方の額に青筋が浮かぶ。 「…今俺… 良いことを言おうと思ったんだけどな…」 土方はその隊士の胸倉を掴んだ。 「タイミングが悪いんだよ!! 切腹しろ!!」 「ひっ…」 その隊士は脅える。 「まぁ、まぁ、歳…」 近藤が止めに入ると、土方は隊士から手を離した。 土方はため息をついた。 「水口は永倉の部屋だ。 俺達が医者を案内する。 お前は部屋に戻ってろ」 隊士は、土方の言葉に頷いて、逃げるように去って行った。 「そぅカリカリしなさんな。 隊士が脅えておったぞ? カルシウムが足りないんじゃないか?」 一人の男が入って来ながら言った。
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