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「うむ…
この傷はそんなに深くないな。
すぐに治るだろう。
傷が残る事もない。
一応、傷が化膿しないように、消毒をしておくか」
松本は持っていた鞄から、薬を取り出した。
「しみるかもしれんが…」
松本は、沖田の傷に消毒をつけた。
「っつ…」
顔をしかめる沖田。
「もぅ大丈夫だ」
「ありがとう…ございました」
沖田は小さい声で言った。
松本はその言葉に頷き、近藤の方に振り返った。
「じゃあ、その怪我をしたやつの所へ連れてってくれ」
「はい、分かりました。
こちらです」
近藤と松本は出ていった。
「総司、お前はもう、部屋に戻ってろ」
土方は沖田に言うと、道場を出て行った。
沖田は、しばらく経ってから、部屋に戻った。
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