第5章

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「うむ… この傷はそんなに深くないな。 すぐに治るだろう。 傷が残る事もない。 一応、傷が化膿しないように、消毒をしておくか」 松本は持っていた鞄から、薬を取り出した。 「しみるかもしれんが…」 松本は、沖田の傷に消毒をつけた。 「っつ…」 顔をしかめる沖田。 「もぅ大丈夫だ」 「ありがとう…ございました」 沖田は小さい声で言った。 松本はその言葉に頷き、近藤の方に振り返った。 「じゃあ、その怪我をしたやつの所へ連れてってくれ」 「はい、分かりました。 こちらです」 近藤と松本は出ていった。 「総司、お前はもう、部屋に戻ってろ」 土方は沖田に言うと、道場を出て行った。 沖田は、しばらく経ってから、部屋に戻った。
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