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「ねー、お兄さん達は、どうして怒っているの?」
翔が話しかけると、男達は振り向いた。
「あ?てめー、誰だ?
どうして怒っているかだと?
それはな、この女が俺の服に茶をこぼしたからだよ」
男の一人が怒鳴った。
「も、申し訳…ありません」
少女は弱々しい声で謝りながら、頭を下げる。
「へー、彼女は謝ってるのに、それでも許せないの?」
翔は殺気を出しながら、声を低くして言った。
「それで、兄さん方は、何をしたいの?
この子に何をして欲しいの?」
「それはだな、可愛い子だから、楽しいこ…グハッ!!」
翔は、一人で楽しそうに話している男の腹を、思い切り殴り、男を気絶させた。
「その子はまだ幼く、無知だ。だから、俺が相手してやる」
翔は構える。
「あぁ?丸腰で何が出来るんだよ?」
男の一人が馬鹿にしたように笑い、刀を抜こうとした。
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