第1章

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「あ…あの…、ありがとうございました」 後ろから、可愛らしい声が聞こえた。 「あ、大丈夫でしたか?」 翔は振り返り、少女に笑いかけながら言った。 少女の顔が赤くなる。 「だ…大丈夫です」 「この子がお世話になりました」 先ほどの女将さんが来た。 少女は、サッと女将さんの後ろに隠れる。 女将さんは、その様子に "人見知りするので" と笑いながら言い、手に持っていた団子を翔に差し出した。 「先ほど言ってた団子です。どうぞ」 翔は、団子に目を向ける。 (いや、普通に考えて、こんなには食べられないだろ) そこには…
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