脅迫者によろしく

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鉛の足を引きずって アパートの階段を昇る 部屋の前には 青白い光にてらされた 一匹の蛾が死んでいる 鱗粉を撒き散らし 光を飲み込む闇夜の瞳で 私はぬるく気だるい空気を伴い 乾いた悲鳴をあげる扉を 開く
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