ちいさなはなし［ムカシからの頼み事］

双子とおばあちゃん

都市から離れた森の村に住むおばあちゃんちに泊まるため、男の子と女の子は母さんの車のなかでぶらりごとりと揺れていました。

男の子は「かなえ ゆら」、シートベルトをしっかりとつけ、外の移り変わる景色を楽しみながらも、おとなしく母さんの話を聞いています。

女の子の、きょうだいですから苗字は同じで彼女の名前は「ゆめ」

ゆめは、ゆらに寄り掛かりながら、ゲームをして遊んでいました。
ゆらが怒っても、怒っても、ゆめはシートベルトをしません。

時々、二人の母さん、さゆりさんも、ゆめにシートベルトをするよう促したのですが、結局、ゆめがシートベルトをつけることなく、おばあちゃんの家につきました。