香月南(コウヅキミナミ)

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なんとか、時間通りに入学式には間に合った。体育館まで一緒に歩いてくれていた拓。お礼も言えないまま、私が席につくと去っていった。 ちょっと失礼な人だったけど、助けてくれたんだしお礼言わなきゃ。会えるかな。 そんなことを思いつつ、式が進んでいく。一通りあいさつが終わり、式も終了を迎えた。 私は、クラスに行くため立ち上がるみんなに混ざり歩きだそうとした。けれど、痛みはまだあり人込みの中に入っていくには勇気がいる。どぉしようか考えると後ろから声をかけられた。 ?「ねぇ!大丈夫??」 見ると、ふわふわの茶色の髪が肩まである色白の女の子が私を覗き込んでいた。
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