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男は紗希と目が合うと、ニコッと柔らかい笑みを返してきた。
女の子はこういう営業スマイルに弱いのかな?
私にはよくわからないけど。
「ここで食べていきます」
里沙が答える。
「では、お席の方で少しお待ち下さい」
店員はまたニコリと笑った。
ショーケースの中のアイスクリームを丁寧にかき集めていく。
その一つ一つの動作が、なんだか魔法のように思えた。
「?、どこでも好きなお席へどうぞ」
店員さんにもう一度促され、私は慌てて里沙の座る席の向かいに腰掛ける。
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