始まりのヒトトキ -加納 紗希- カノウ サキ

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「美味しい!」 この舌がとろけるような甘さ~! 「…あ、本当だ。そこらのチェーン店よりよっぽど美味しい!」 里沙もどんどん口に運んでいく。 「では、ごゆっくり」 店員さんは二人の様子に笑顔を浮かべ、レジに戻ろうとする。 「あ、ちょっと待って下さい!」 が、里沙がそれを止めた。 「何でしょうか?」 「少しいいですか?」 そう言われて、店員さんは辺りを見回す。 「いいですよ。あなた達以外にお客様はいらっしゃいませんし」
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