始まりのヒトトキ -加納 紗希- カノウ サキ

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「ありがとうございます。え…っと」 「御手洗です。」 「みたらいさん?」 さじを置き、私も会話に参加する。 「はい、御手洗 優     ミタライ  ユウ 、この店の店長をさせてもらってます」 「店長さんだったんですか!?そう言えば、御手洗さん以外の店員さんを見ませんね」 「うちは規模が小さいので、あまりバイトの人はいないんですよ」 「お一人で切り盛りしてらっしゃるんですか!すごい…」 「ゴホン」 わざとらしい咳払いで、里沙が会話を遮る。 「本題に入ってもいいですか?さっき御手洗さんはこの広告を見て、まだ残っているのかって言いましたよね?まだって事は、他にも同じ物があったんですか?」
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