108人が本棚に入れています
本棚に追加
見慣れた帰り道。
空はもうオレンジ色に染まっていた。
「ここまでくれば一人で帰れる?」
里沙がからかうように言った。
「子供じゃないもん、帰れるよ!」
「あたしから見れば、まだまだお子様だよ」
「うー、私の方が少し年上なのに」
他愛ない会話も、いつものように次の曲がり角で終了する。
「本当に今日はありがとう!」
「いいよ。親友でしょ?それにアイスもご馳走してもらったし。また明日、学校でね」
「うん、また明日!」
バイバイ、お互いに交わして、二人は別々の帰路についた。
最初のコメントを投稿しよう!