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交差点から離れたファーストフード店、一番奥の席に渡と恵梨香は居た
「貴方に特別な力があるのも、私がもうすぐ死ぬ事もわかった…でも、それを私に知らせてどうしたいの?」
恵梨香は事実を理解する努力をしていた
「俺の仲間にならないか?そうすれば俺がキミに寿命をあげられる」
渡は恵梨香の目を見た
「え?」
「死神は殺すだけが仕事じゃないんだぜ」
渡は笑った
「本当に」
恵梨香は渡の手を握り喜んだ
「なるなる、仲間になる」「橘、契約成立だ…恵梨香にも姿を見える様にしてくれ」
渡は気配で橘が近くに居ると確信していた
「まぁ、見えないと後々困るからな」
隣の席に橘は姿を表した
「貴方も死神?」
恵梨香は不思議そうな顔をした
「正確に言うと彼が死神で、俺は彼から能力を与えられた「死神補助」だ」
渡が恵梨香に説明した
「仲間になった人間は死神の一部の能力を与えられる代わりに制約も受ける
・死神と百キロ、時間で2日以上離れられない
・死神の意志で契約解除はできるが、人間からの解除は認められない
・死神は仲間の五感を共有できる
ま、ざっとこんな感じかな」
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