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恵梨香が指定したのは普通のマンションだった
「ようこそ」
「自宅?」
「そうだよ」
恵梨香はソファーに座った「怖くないのか?襲うかもしれないぞ?」
渡の言葉に恵梨香は笑った
「しないよ渡さんは」
「どうして?…それに渡でいいよ」
渡は近くの椅子に座った
「だって身体目的なら最初から能力使えば良いじゃない?こんな回りくどい事をする必要もない」
橘が恵梨香の言葉を聞いて笑いながら出てきた
「あんた意外に頭良いんだな」
「何それ」
恵梨香は少しむくれて橘を見た
「それに度胸もある」
「ツンデレ?」
二人の会話はまるで漫才だった
「恵梨香、土産だ」
渡はテーブルの上に札束を積んだ
「ははぁ…ニュースでやってたの渡の仕業ね」
「あって困るもんじゃないだろ?」
渡は札束を一つ恵梨香に投げて渡した
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