死ぬ時を知る

5/5
前へ
/52ページ
次へ
翌日、田中厳吉は汚職事件にまつわる事から自殺、もう渡は疑ってなかった 場所も同じ道だった 「ここじゃないかと思ってたよ…死神さん…」 「まぁ、私が誘導したんですけどね」 橘は相手が自分の存在を理解したとわかった 「で…その死神さんが何の用ですか?」 予想はついていた、死神にするなら答えのわかった間抜けな質問だった 「君は本来あと45年と23日生きれるはずだった…しかし我々のミスで多少それが短くなった」 橘は白革の分厚いノートを取り出した 「どれ位?」 「早くて三ヶ月、長くても一年」 渡は自分の死が間近にある事を知ってしまった
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加