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「どうして…」
今の現状では元気なのだからこの質問は当然である
「こちらの事務的ミスです、まぁ結構大事になりまして…間違えられた方は136歳98日生きる事になりまして…」
「そっちじゃないだろ…」あまりに橘が緊迫感なく話すのではたから見ればコントの様だった
「上と神様の話し合いの結果、死ぬまでの間貴方に死神と同じ能力を与える事にしました」
「死神?」
「まぁ簡単に言えば「死神(仮)」ですね」
橘はあっけらかんと言った「貴方には次の能力が与えられます」
・期限が来るまでの不老不死
・顔を見た人間の余命(年単位)を見る事
・願った相手の完全支配
・殺した相手からの余命吸収(レートは一年を一日に換算)
・仲間への余命賞与
・3つまでの能力開発
「…つまり、今現段階で貴方は三ヶ月しか生きられませんが、他人から命を奪いそれを自分の寿命に換算できます…まぁ相手を十日間以内に殺せば…ですがね」橘はメガネを上げた
「上限が一年か…」
「貴方は三人まで貴方に近い能力を一つ与えた仲間を作る事ができます、貴方との取り引きは相手の自由意識、貴方の能力は使えません」
淡々と橘は言った
「最後にプレゼントです」橘が言うと渡の腕に腕時計が現れた
「その時計は貴方の余命時計、それの短針は月を、長針は日を表します、12時になった日に貴方は死にます…あと何か私に用があればいつでも呼んでください、文字どおり飛んできますから」
橘は消えた
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