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「隼人、お前今日もバイト?」
『ん?そうだけど』
「なぁ~休めよ!!」
『はぁ!?ιなんでだよ』
「なんと…今晩、女子大との合コンがあるのでーす♪」
『………』
「行くだろっ?なっ?」
『行かねーよ、くだらねぇ…』
「なんでだよぉ!!ι」
『だからバイトだって』
「……。
お前毎日バイトしてない?」
『……日曜日とテスト中は休んでる』
「なんでそんな頑張るの?
オヤジさんが残してくれた金使えばいーじゃん」
『………』
〝オヤジさんが残した金〟
そう。
〝お父さん〟は俺たちが今住んでる家と
ある程度は遊んで暮らせる財産を残してくれた
俺と実の学費はその財産から払っている
……。
でも…
光熱費とかは俺の金で払いたいんだ
じゃないと…俺がここに居る意味…
なくなっちゃう気がするんだ
「隼人?」
『お、おぉ…悪ぃ』
「隼人の気持ちも分かるけどさ…たまには息抜きしたら?」
『うん、ありがとな。
でも今日はやっぱいいや』
「…そっか。わかった★」
キーンコーンカーン…
「やっべ!!ι
急がねぇと!!ι」
『朝からダッシュはキツいってι』
━━━━━━…
━━━…
━…
「はや兄ぃご飯だよ~」
『は~い』
これが 兄 と 妹 の会話じゃなかったら
どれだけ嬉しいことか
「今日ね~自信あるんだっ♪」
『自信もなにも…カレーじゃん(笑)』
「ちーがーうーのっ!!
いいから食べてみてよ」
ゆわれるがままに
俺はスプーンいっぱいのカレーライスを口にふくんだ
「どうっ?♪」
『どうって…』
実の目がキラキラしてる…ι
『あんま変わらない…ι』
「ガーン!!!」
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