ウ ン メ イ

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『お前も食ってみろよっι』 「え…」 実はゆっくりとカレーライスを口に持っていった 『なっ?変化なしだろ?』 「う…」 『っ!?ι』 「う~…」 『な、泣くなよ!!ι 別にマズイわけじゃないじゃん!!ι』 「だめなのっ!! 料理うまくならなきゃ…ッ」 『なんで急に…?ι 俺、今のままで…』 「圭くん…グス…ッ」 『え?』 一瞬、心臓が止まった 「圭くんが…料理うまい子がいいって…」 『だれ?〝圭くん〟って…』 「最近付き合い始めた人…」 『最近?』 「うん…」 『そ…なんだ』 俺 ちゃんと笑えてる? 「ね、明日圭くんうちに連れてきていい?」 『は…』 「はや兄ぃにも紹介したいし……。 だめ?」 『………』 断る理由なんて…ない 「はや兄ぃ?」 『う、うん…』 ガタッ 「ちょっと、はや兄ぃ!?」 俺はこれ以上、他の男の話しをする実を見てられなくて 「はや兄ぃってばっ!!」 パタン… 逃げるようにして 自分の部屋へ入りこんだ 『く…ッ…』 ずっと傍にいても ずっと想っていても こぉやって途中から現れた奴にほいほい持ってかれるんだ 『実……ッ…』 俺は…異常なのかもしれない どうして〝妹〟を好きになったんだろう どうしてキミなんだろう どうして…どうして キミが妹なんだ 「はや兄ぃ…? ごめんね…言うの遅れて…」 ドアごしで聞こえる愛しい人の声 なぁ、実… 俺たまに思うんだ もしあの時、おじさんが選んだ人が俺じゃなくても きっとどこかで実と巡り逢えてたんじゃないかって なんか今更だけど そう思えてならないんだよ .
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