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「ばぁちゃん倒れたみたいでさ…。
学校終わったら病院に行かなくちゃなんないんだ」
『そっか…。
じゃあ仕方ないね…』
「そのかわりって言ったらなんだけど、学校終わったら一緒に帰ろう?」
『えっ、でも病院…』
「実の家からの方が病院ちかいんだ」
『そぉなんだ…』
「じゃあ放課後またむかえにくるから」
『うんっ』
━━━━━…
キーンコーンカーン…
「思えば俺、実のお兄ちゃんと会ったこと無いよな」
『お兄ちゃん、大学かバイトにいる時が多いからね~…』
「そっか~、でも一度ちゃんと会って挨拶したいな」
『圭くん…、そうだねっ♪』
もぉちょっとで家に着くという時だった
『あっ』
「ん?」
『はや兄ぃ』
「え?お兄さん?」
『うん』
はや兄ぃは俊ちゃんと話してるみたいで
こちらには気付いていない
『は、はや兄ぃ!!』
「ん?実?
…と……誰?」
はや兄ぃは振り向くと同時に顔を歪ませた
「は、はじめまして!!
実さんとお付き合いさせていただいてる、加藤 圭(カトウ ケイ)です!!」
「……」
はや兄ぃの顔がちょっと怖かった
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