第1章 帰って来た友

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今日は暖かく、快晴だった。 今の季節は春、野菜がよく育つ大切な時期だ。 オレはゆっくり伸びをすると、 「ん~・・・プハァ、気持ち~。」 今日も平和だと考えてきると、不意に後ろの方から声がした。 「ずいぶんと遅い起床だな。」 振り向くと、家の左側の畑に一人の男が立っていた。歳は三十代後半、がっちりとした筋肉質の体によく日に焼けた肌をし、短めの髭が似合っていた。 「おはよう。おじさん。」 「お前の感覚では、太陽が真上に昇った頃をおはようと言うらしいな。」と、笑った。
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