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「そうか...クリスが」
「明日の明朝に着くらしい。リュータ、明日の朝クリスをむかえにいってくれないか?」
もちろん引き受けた。何故ならココ、レアスプレッソの周辺は肉食恐竜がうろうろしている。いくらつわもののクリスでも、何頭もの肉食恐竜を一度に相手するのは危険だからだ。
「一応、念の為にアレを持って行け。」
ジャックが言ったアレとは、倉庫にしまってある剣の事だ。
極稀だが、たまに恐竜が村に忍び込んで来る事がある。そういった場合、村の男達が武器を持って恐竜を倒す、または追い払うのだ。
だがそれだけでは無い。剣術を身につける事は自分の身を守る為でもある。この世界“ヴァース”には、いたるところに恐竜がいる。町から外に出ればそこはもう弱肉強食の世界なのだ。
「分かってる。ちゃんと持ってくよ。
じゃ、お休み。」
そう言って、2階に上りベットに寝た。
「よし!絶対早く起きてやる!」
~明朝~
朝、今日は少し靄がかかっていた。
昨日の夜に雨が降ったらしい...。
オレはジャックに言われた通り、剣を持って来ていた。
今は、村の門を出て少しした所にある小高い丘にいる。
時間は5時前、微かに日の光りが見えるくらいだ。
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