ファイト トゥー ザ デス

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トレーナーが水をかけたのだ 「立て。男だろ。諦めるな。ここまできたんだろ。ミケのためにも、そして『お前自身』のためにもやり抜け。立て~」 そうだ。自分を変えようと思い始めたボクシング ここで立たなきゃミケも自分も終わりだ くろは立ち上がりリングに戻った 観客から大歓声があがった その後激しい打ち合いの末最後のゴングがなり試合は終わった くろは最終ラウンドまで立っていたのだ 判定では大差でブラックの勝ちとなったがくろは満足だった くろは自分とミケのために死闘を尽くせたからだ ブラックとくろは抱き合い互いに称え合った 「約束通り1000万ドルは払うぜ」 くろにマイクが向けられた 「よくやりましたね。信じられません。ところで1000万ドルは何に使いますか?」 くろは言った 「私の恋人のミケの治療費に使います。そのためにやったのです」 観客からは拍手が喝采だった 皆くろをもうバカとは思っていなかった 勇敢な男だと悟ったのだ
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