始まりは嵐

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始まりは嵐

 宇宙空間に漂う隕石群の合間を、錆びた鉄くずに近い状態の一隻の船が航行していた。    操縦席に座ってたいたシェリル・アンティクトは、足を操縦桿に乗せ、宇宙放送を見ていた。    前にあるモニターには天気予報が映っていた。   「うそん! 朝から嫌な情報ゲットしちゃった。ワープ航行どころか、通常操行も危険だっちゅーのにー! ねぇ、ヴェル。どこかプラズマ嵐回避できるとこない?」    シェリルは言いながら手元のコントロールパネルをいじりだした。    目の前のパネルにはシェリルが乗船している、ヴェルファイアが長距離センサーで範囲検索して得た結果が流れ始めた。
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