始まりは嵐

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「隕石群を足の操縦で突っ込むから悪いのです。現在、一帯の隕石群の中から大きい物を検索中。嵐到達までの予測時間二時間」    船内に響く機械的な男の声に、シェリルは口元を歪めた。   「できれば内部が空洞なのない? 影に隠れるなんて、プラズマ嵐じゃ生存率下がっちゃう。シールドパワーも落ちてるから、正直ヤバいのよね!!」    シェリルはチラつくモニターの天気予報を恨めしげに睨んだ。   「ですからマム、私の体を隕石に接触させたのは貴方です。足で操縦しないでくださいと、再三の注意を」    船の人工頭脳、ヴェルファイアの言葉を、シェリルの拳が黙らせた。
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