奇妙なS監督

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S監督 有名な作品ですと、自らの命を己自身で、主にサークルメンバーと一緒に絶つというサークルの映画があります。 小生がまだプロダクションに所属していた頃、その映画に同プロダクションタレントが出演していたため、一日だけロケを観に行きました。 その日は丁度、学校から集団飛び降りをするシーンなどを撮影しており、セッティング、天気待ちなどで待ち時間が多々ありました。 元々S監督に興味があったのもあり、ロケ同行を希望したので、小生は然り気無く、S監督の近くを彷徨いたりしていました。 初めは気付いてませんでしたが、幾度か近づくにつれ、S監督が小声でブツブツと呟き、時折ニヤリと笑うのを見ました。 一日中、キャメラがまわっている時以外は、小声でブツブツ、時折ニヤリの繰り返しです。 今思えば、もっと近付いて何を呟いているか聞けばよかったと後悔しております。 出来れば、頭の中も覗きたいですね。
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