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「なんでよッ!このクラス、同じ小学校は4人しか居ないんだから良いじゃん!」
相変わらず、トモには強気に絡んで行くストレートな性格の“リョウコ”
その隣でクスクスと笑いながら見ている控え目な性格の“シホ”
この2人も性格が正反対のコンビで、昔からいつも2人で1セット……
そんなトモとリョウコのジャレ合う姿を見ながら、シホと俺の目が合う……。
「……」
「……」
……あの事、あの時以来、シホの顔を見ると照れてしまう……
“あの事”とは、小学校の卒業式が行われる数日前の出来事……
……
…
「コウ……もう時期卒業だな……」
「あぁ、どうした?なんかトモ……変だぞ?」
「ん?あぁ」
「あぁ…じゃなくて……」
「あのさぁ」
「……」
「コウ……お前好きなヤツ居るか?」
「な、なんだよ!?いきなり」
「良いから!居る?居ない?」
「ん~まぁ……シホかな」
「え?シホ?そうだったのか!コウ!お前シホかぁ!そっかぁ」
「なんだよ!なんでそんな笑ってんだよ!バカ!声大きいよ!」
「いや♪じゃあさぁ♪小学生最後の記念に二人で好きな人に告白するってどうよ?」
「どうよ?ってどうよ?」
「良いじゃん♪コウはシホで俺はリョウコ」
「ッ!リョウコ?お前?リョウコなの?」
「良いだろ!コウはリョウコと仲良いからてっきり……」
「仲は良いけどなぁ……」
「なっ!だから!決まりな♪」
……こんな約束から始まった出来事……
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