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数日後……
約束の同日、同時刻、近所の公園へとシホを呼び出した……
待ち合わせの場所に約束の時間より少し前に着き、公園全体を見渡しながらベンチに座り、待っては居るが、心はザワザワと騒ぎ、頭の中では様々な言葉が右往左往と流れ、落ち着きは全くない……
こんな俺の心の騒ぎとは関係なく、足取り軽くこっちへと向かってくるヤツ
「ヨッ♪まだ来てないんだ」
そうセリフを吐きながらトモがやって来たが、そのうち辺りを見渡し始め、俺の緊張が伝染したのかのように、やがて無言になっていく……
「ごめ~ん♪待った?」
その声に振り返ると、階段を上がって来るリョウコ……とシホ!?
別々に呼び出したはずなのに2人が並んで来たと言う事は……!?
そんな予想外の展開に動揺を見せる俺達2人にリョウコとシホはベンチに座る俺達へと先制攻撃
リョウコは俺のシホはトモの前へと並ぶと、二人同時に告白をされてしまう……
予定と狂う事は予測してたが、こうゆう展開は考えてもいなかった……意外過ぎた事もあり、何も言う事が出来ないまま、気が付いて見ると公園に残る俺とトモ……
そんな不甲斐ない2人を明るい夕焼けが照らしていた……
……
…
……そんなあの日から、今まで、何か答えを出した訳でもなく、何事もなかったかのように接触をしている……
そして、その4人が中学生となり、同じ中学校で同じクラ
スに……
…
そんな4人の入学式が、これから始まる……
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