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体育館に移動をしても、興奮が覚めない新入生は、イスに座っても静かにする事はなく、隣とコソコソと話しをしたり、全体的騒がしい
そんな中、入学式は始まり、周りに合わせて立ち上がったり、お辞儀をしたり……
時間が経つと、何処からかコソコソと話しを始める……
…
ザワザワとした中、校長の挨拶も終わり、次は生徒会長の挨拶……
紹介されて現れた“生徒会長”その人は、俺達1年生とは明らかに違う、ちょっと不思議な学生服に身を包んで出て来た……
「?」
白い学ラン!?
そして髪は……金?
「トモ?何あれ?外人さん?」
俺だけじゃない、周りもそんな会話であろう、更にザワつきを増す体育館……
ドガンッガゴンガタン!!
騒がしくなった体育館を更に激しい音が駆け抜けると、体育館は一瞬に静まり返り、音を出してはいけない、そんな空気に変わってしまう……
静寂を確認するように生徒会長の首が左右にゆっくりと動いているのが見える……
そして、乱暴に握られたマイクから放たれる音が体育館に流れ込む……
ガツッ!!!
「俺が会長だ!……よろしく!!」
ガゴンッ!!!プーーーッ!
……挨拶はその一言で終わり、生徒会長は姿を消した……転がるマイクだけが残された
その後、間もなく入学式は終わり、再び教室へと戻される……
戻ったクラスでの話題は当然、この入学式での事……
「ねぇ?生徒会長って何?」
「なんで髪が……なにあれ?」
「制服白いの良いね♪」
「私、青いのも見たよ」
などなど……
こんな会話でも、この事がきっかけとなり、知らない人達とも会話が弾み、それをネタに各自、自己紹介をしたり、それぞれに会話を楽しんでいるようだ……
夢と希望、不安を抱えながら始まった中学生の初日……
たくさんの刺激を受ける事はあったが、無事?に終わる事が出来た……
そして、明日という日に胸を躍らせ夜が更けて行く……
……
…
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