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二つの小天体が接近しつつある中、まさしく今衝突の瞬間がやってきた。
もし、音を伝達する空気があるのであれば、凄まじい轟音がしたであろう。それもそのはず小天体の互いの速度は秒速10キロを超える速さでの衝突である。でも、轟音は轟かずただ、宇宙空間に砂煙りと小さな破片が四方八方に広がるだけ。
なんて、地味な衝突か…だが、衝突の破壊力は凄まじいものがあり双方の小天体は、角度を変えて激しく回転しながら反発する様に今までの周回軌道とは別々の方向へ弾き飛ばされる。
一方は、カイパーベルトの外へ、もう一方は、巨大惑星木星方向へと向きを変える。
(カイパーベルトとは、海王星の外側に大小さまざまな小天体が数多く存在する太陽系外の宇宙域)
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