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『…さぁ…?ダンテは遠いから…』
遠くを見つめてひたすら歩く。
そんなノエルを見てウェイディーは一つの疑問を持つ。
ノエルを疑念の眼差しで見つめていたら何か思い付いたように、ぐるっと振り返って来た。
『…!!そうだ、ウェイディーなら風で場所とかわかるんじゃない!?』
『…』
…やっぱりだ。
こいつ…道に迷ってたんだ!!!!!
『やっぱり迷ってたんだな…。』
『そっそんなことない!ただどう行けばつくのかなぁって思っただけ!!』
内心ため息を付いた…
それが迷ったって事なんじゃねぇの…?
ぷぅっと頬を膨らますノエルを見て、仕方ないな…と風で探る。
大量の書物のニオイがする場所を探せば良い…
簡単だ。
…
ほら、簡単にみつかっ…
…
『…ノエル?』
見つけたはいいが…おぃおぃ…
『何?わかった?』
『…わかんないなら初めから言ってろ!!!全くもって反対方向じゃないか!!!』
そう…
今まで歩いてきた道を引き戻らないといけないのだ[★]
『だっ…だって、あってると思ったんだもん💦』
全く…
これじゃ歩いても10日はかかる距離だぞ?
…
『ノエル。』
チョイチョイと手招きする。
満面の笑顔で。
なんの警戒も抱かずに近づいてくるノエル。
『なになに!?』
ーガスッー
『いってぇぇぇぇぇぇ!!!』
思い切り殴ってやった。
いい気味だ。
『これからは変な見栄を張るな。』
風で狼を象らせる。
二人は軽々乗せられる大きさで。
『乗れ』
嫌がるノエルを半ば無理矢理乗せて、今度こそダンテに向かって走り出した。
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