~旅立ち~

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    『………っ』 『おい…もう離れてもいいのだが…』   目をつむったまましがみついていた僕にウェイディーは話し掛けた。   『あ…ごめっ…』 しがみついていた手を離し目を開けた僕はまたウェイディーにしがみついた。   『ここここっここどこ!!?』 崖の上にいて足元が安定していなかったから…     『あの森が一望できる場所。お前が来てからの俺の住家だ。』 恨めしそうに燃える森を見つめ説明してくれる。     『ウェ『人間どもに制裁を…。なぜあの森に結界をはっていたのか思い知らせてやる』   僕の言葉を遮り、ウェイディーは空に手をかざし一気に振り下ろした。                   『はっはははははっキメラの首を捕れば俺は上へあがれる。もっと火を放て!!!森にいられぬように焼いてしまえ!!!』   指揮官の男は兵士に指揮をとる。   -グルルッ-   『えっ…』 森から出てきたのは猛獣の群れだった…   -ガウッッ-    『ひぃぃぃい!!!』 『うわぁぁぁぁ!!!』         そこにいた兵士は猛獣の手により全滅した。 そのさまをウェイディーは冷めた目で見つめ、ノエルを連れ崖の奥へと姿を消した…
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