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茜「思い出した!!
……さっきのフり方。あんまりじゃないですかぁ」
ふ、と顔に翳<かげ>りが見えた。
大「………そんなのあんたに関係ーねぇ」
茜「ありますぅ!!目の前であんな風にフられたらこっちまで動揺ですよ」
あたしから顔を背けたまま先輩は零<こぼ>した。
大「…そんな事より。あんただって、フるんだろ」
…………なんのコトだか。
大「山田ってヤツのことだよ」
それも思い出せないのか?みたいに目が訴える。
茜「…お、覚えてますよ。ベランダの時の。もぅ言いました!……あんまりよく知らないし~最初は友達でって……」
振り返った顔はあまりいい顔をしていなかった。
大「…そうやって中途半端な返事すんなよ。
気もねぇくせに……」
茜「へ?」
大「いい加減にフったりするから勘違いすんだよッ!!!」
ヒッΣ(`□`ノ)ノ
なななななな何で怒られて………
大「だから俺ははっきり言う。…そんなんだから、女なんて……ッ」
…………えっ…
あたしが見た一瞬の先輩の顔は今日見た中で一番………
………一番泣きそうだった。
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