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母がご飯の準備を進める中、私は母の背中を眺め、二人で色んな話をした。 仕事の話。 同僚の話。 どんなご飯を食べて、どんなテレビを観て、大体何時ぐらいに寝てるのか。 初めて話す内容ではないのに、久しぶりの感覚が、その話題を大きく膨らませてくれる。 私、いつから帰って来てないんだったっけ… 「あ、そうだ」 私は、話の途中、大事な事を思い出した。 「お母さんの相手の人、今日の夜、ご飯食べに来るんでしょ?」 昨晩母に電話した時に、その約束も取り付けていた。 「うん、そうよ」 「私、スカートとか履いて清楚にした方がいいかなぁ」 「何言ってんのよ今更ー」 嬉しそうに笑う母を見ていると、私まで顔が綻んだ。
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