4人が本棚に入れています
本棚に追加
ピッ…ピッ…
弱々しい心音を表す機会音が俺の心と部屋に響く。
「由紀子っ…!」
「お母さんっ!!」
俺と俺の息子である裕太は、完全に弱りはてた由紀子にすがりつく。
その時…
ピ―――…
命が果てた事を知らせる音が鳴り響く。
「由紀子ぉ-っ!」
「お母さぁ-ん!」
2人の涙が流れ落ちる。
俺はこの日、最愛の人を失ったと同時に…
息子に寂しい想いをさせないと誓った。
まだこの日は考えてもなかったんだ。
あんなことになるなんて…。
最初のコメントを投稿しよう!