プロローグ

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ピッ…ピッ… 弱々しい心音を表す機会音が俺の心と部屋に響く。 「由紀子っ…!」 「お母さんっ!!」 俺と俺の息子である裕太は、完全に弱りはてた由紀子にすがりつく。 その時… ピ―――… 命が果てた事を知らせる音が鳴り響く。 「由紀子ぉ-っ!」 「お母さぁ-ん!」 2人の涙が流れ落ちる。 俺はこの日、最愛の人を失ったと同時に… 息子に寂しい想いをさせないと誓った。 まだこの日は考えてもなかったんだ。 あんなことになるなんて…。
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