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私は友達に正直に話した。
「あのね、実際に好きかって聞かれると分からないんだけど今、狙ってもいい?って聞かれて充が誰かのモノになるっていうのが凄く辛くて…」
気付けば私は子供のようにボロボロ涙を流していた。
「冗談だよ~。アンタ、充君と一緒にいる時、楽しそうだったから試しただけ!確かにカッコいいとは思ったけど、さすがに初対面で好きにはなれないって(笑)良かったじゃん。好きって気付いてさ」
そう言った友達は少し痛々しい笑顔をしていた。
きっと本当は好きになりかけていたんだろう。
でも私が自分の気持ちに気付いちゃったから身を引いてくれたのだと思った。
ズルい女で本当に、ごめんね。
「私も応援するから頑張ってよ!毎日一緒にいるなら脈アリだと思うよ」
友達は、私の背中を押してくれた。
本当に、ありがとう。
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