~始める勇気と失う恐怖~

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私は色々な複雑な想いを抱えながら… 「迷う事なんてないやん。行っておいでや!応援するよ!」 と言っていた気がする。 本当は頭が真っ白だった…。 やっと心の拠り所を見つけたのに…。 私が大切な人を見つけたと思ったら、いつも離れていってしまう…。 私を一人にしないで…。 それから数日後… 私達は会って話しをした。 トシ「ハルの本音をちゃんと聞かせて。」 ハル「…今から話す事は、絶対に聞き流してな。ハルは、トシの邪魔したくないねん。素直に一緒に喜んで、応援してあげたい…。でも自分の気持ちがついていってくれなくて…。東京なんて行って欲しくないよ…。ハルを一人にしないで…。トシにずっと側におって欲しいよ…。」 トシ「分かった。」 ハル「……。何か自分の中にためてたもの、吐き出したら楽になった。トシ頑張ってな。」 トシ「俺決めた!」 ハル「うん…。」 トシ「俺は東京行き辞める!」 正直ビックリした。 こんな大きなチャンス、諦める訳がないと思ってたから。 やっぱり私の本音は、トシに言うべきではなかったのかもしれない…。
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