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ハル「でも…トシ……」
トシ「もう決めたから。」
トシが行かないって言ってくれて、ホッとしている自分がいた。
でも何だか…何て言ってイイのか分からない。
トシ「俺な、今日は自分の気持ちを確かめる為に会いに来てん。会って…やっぱりハルが好きやし、置いていくなんて出来ひんって思ったから。だからハルは何も責任感じる事ないねんで。ハルの気持ちを聞いても、最終的に決めたのは俺やねんから。」
そう言われると、もう私は何も言えなかった。
トシ「大丈夫!東京行き辞めたせいで、会社にとってマイナスになる様な事はせんから。こっちにいながらも成功させてみせるよ!」
トシのその自信いっぱいの一言で、私の気持ちは少しだけ楽になった気がする。
この時点で、私がトシと絶対付き合うという保証はなかった。
それなのにトシは、東京には行かず私の側にいる事を選んでくれた。
もちろん、それだけが理由ではないと思う。
でも私は本当に嬉しかった。
トシが側にいてくれるというだけで心強かった。
でも…
応援してあげられなくてゴメンね…。
そして…
ありがとう。
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