冬が来る前に

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…そんな毎日のせいか、時間は瞬く間に過ぎて、気が付くと日も随分と短くなっていた… 遠くから聞こえる虫の音も蝉から鈴虫へと移り変わっていた… あの日彼女と話して以降全く話していない… なるべく顔を合わさないようにしている… 「そろそろ気持ちを吹っ切らないと…」 と、自分には言い聞かせてはいても心はそれを許さない… 不都合な心と身体だな… 思春期ってこういうものなのかもしれない…
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