冬が来る前に

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…そろそろ帰ろうか⁉ と声をかけると、そそくさと片付けをして校舎を出ようと下駄箱に向かった。 歩いていると後ろから走る足音が聞こえてくる… 振り向くとそこに居たのは詩央里だった。 「一緒に帰ろうよ‼」 これがいつものパターン… 小学校の時から全く変わらない。 「おまえさぁ?なんでこう毎日毎日こうなるんだ⁉」 「良いじゃん方向一緒なんだから…」 「こうも一緒に居たら付き合ってるって思われるぞ‼」 「まぁ別に思いたい奴には思わせとけば良いんじゃない」 …全くもって性格が2人似てると言うか… だから何だかんだ言って 今日も一緒に帰ってる…
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