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矢崎「やべぇやべぇやべぇやべぇやべぇ…………」
有名ブランドのスポーツバックにありったけの金(約諭吉2人)と武器になりそうな物を詰め込んだ。
実際は何を入れたかわからない。
急いで下に降り、靴を履いた。
憂「そう、行くのかい。 これを持っていきな」
なにか小物入れを貰った。
時間がなかったから、確認せずありがとうとだけ言って家を出た。
長い戦いが始まった。なるべく他県の人には会わないようにしなくては。
そう心に誓い、今来ている赤色の点から離れるようにだだ走った。
家が急に寂しくなり一人になった憂は、遠くなっていく足音を聞きながら、まるで小さい頃のアルバムを眺めるような表情のまま、呟いた。
憂「……大丈夫」
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