仲間

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 一瞬目が合ったような気がした。俺はすぐに景色の見えないまどに目を移した。 オジサン「うおぃ、おめぇも参加者みてぇだなぁ。」 ドキりとした。 矢崎「な、なんのことでしょう……。」 こんなとこで俺は死ぬのかと、そんな考えが過ぎった。 オジサン「とぉぼけんなよぉ。その時計見りゃわかんの。」 そう言うとオジサンは席を立ち、俺の隣に来た。 オジサン「おめぇ名前は?」 矢崎「へ?」 オジサン「へ?じゃねぇよ。名前だよ名前。ネーム。わかる?」 やはり相当酔っ払ってるのだろう。隙があれば気絶でもさせれば、 矢崎「矢崎、宏六です…。」 オジサン「素直に言やーいいんだよ。俺は富士五郎。」 バシっと平手で頭を叩かれた。  
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