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更に三日後の夕方―
馬盛「韓来殿!」
韓来の屋敷に馬盛が戻って来た。
馬盛「敵が動きます!」
韓来「とうとう動くか。」
伊琉「して、敵はいつ出陣するんだ?」
馬盛「出陣は明後日。兵力は6000。総大将は沼丹太守 典蓋(テンガイ)のようです。」
韓来「典蓋自ら出てくるか。」
馬盛「はい。沼丹は我々の蜂起の報を聞き、かなり動揺していましたが、典蓋の手腕でまとまりを取り戻しました。」
伊琉「少しでも軍の士気を上げるために自ら出陣するか…。」
韓来「我々も明日一日兵を休ませ、明後日出陣する!伊琉よ、陳亮にも知らせて来てくれ!」
伊琉「ははっ!」
伊琉は馬に乗って街の外へ駆けて行った。
馬盛「いよいよですな。」
韓来「ああ。馬盛ご苦労だった。今日はもう下がってゆっくり休むがよい。」
馬盛「はっ。ありがとうございます。では。」
馬盛は部屋から出て行った。
韓来(いよいよか。民のために負けられん!)
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