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ある日のこと、韓来は街に散歩にでた。
街の中央広場を通りかかると、高札(州刺使や都市の太守からのふれが書かれた立て札)の前に大勢の民衆が集まり、大きな人集りができていた。
韓来「どうしたんです?」
民A「あ、韓来さん。また増税ですよ…。」
韓来「またか…。」
讃州刺使 曹快(ソウカイ)は強欲な人物で、重税で民衆を苦しめていた。
民B「このままでは生きていけなくなる…。」
民C「くそっ!曹快め!」
その時、偶然 範の役人が広場に来ていた。
役人「おい、貴様!今なんと申した!」
民C「え…」
役人「おい!この者を斬り捨てよ!!」
ズバッ!
民C「ぎゃあ~~!」
役人の護衛の兵士が剣で民を斬った。
役人「皆の衆!この者は州刺使様に対し無礼なことを申したので斬った!このようになりたくなければ、気をつけよ!」
広場はあまりにむごい仕打ちに、静まりかえった。
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