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三日後―
韓来軍には伊琉の募兵に応じた志願兵達がぞくぞくと集まり、その数は4000人にも膨れ上がった。
韓来「伊琉、よく三日でこんなに大勢集めたな!」
伊琉「はい、範の街だけではなく、周辺の村々にも赴き募兵しましたから。しかし私もこれほど集まるとは思いませんでした。」
韓来「うむ、よくやってくれた。」
韓来の言葉遣いもだいぶ大将らしくなっていた。
伊琉「韓来殿もこれだけの武具、兵糧を三日で集めるとは流石ですね。感服しました。」
韓来「一応商いを生業としていたからな。」
韓来は三日で4000人の兵士に配っても余るほどの武具と一月は戦える兵糧を調達していた。また、200頭の軍馬も用意していた。これは韓来がその人柄から周囲の信頼が厚かったから成し得たことだろう。
伊琉「これは?」
韓来「ああ、我が軍の軍旗だ。我々が目指すところだ。」
そこには『韓』と書かれた旗の他に『万民安堵(バンミンアンド)』と書かれた旗があった。
伊琉「おお!これはいい!万民を安堵させる。我らが戦う理由ですね!」
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