第二話

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『雄介の部屋は殺風景ね。 無駄なものを置いていないし』 美恵子は周りを見回した。 あるのはたんすと本棚と机と今勉強をしている机とテレビのみ。 他には何もない。 『片付けるのが大変だし、この程度なら掃除も楽だからな』 『私の部屋みたいに派手にすればいいのに』 『いや・・俺は男だし』 雄介はため息をついてシャープペンの手を止めた。 確か美恵子の部屋は派手だ。 壁紙はピンクで統一されていて、あるものはぬいぐるみや色んなものがある。 あの部屋にはするのは男として抵抗がある。
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