第二話

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『部屋の個性に男女差なんて関係わよ?』 『いや・・今のままでいい』 雄介は再びシャープペンを持ち、問題を続けた。 『雄介なら似合うと思ったのにな。 残念ね』 『そうか』 雄介は歎いた。 似合うってどういう意味だ?あの部屋と一緒にすれとでも? 雄介は考えながらも問題を解いて行く。 『間違ってるわ。そこは違うわ』 『どこだ?』 雄介はシャープペンを止めて、問題を見た。 俺から見て間違いはないのだが。 『此処よ。公式を間違って使っているわ』 『えっ?そうなのか?』 『これが解けないと私と同じ高校にいけないわよ。 がんばりましょう』 美恵子は俺に正しい公式について説明を開始した。
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