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『だ~れだ?』
『誰だろうな。わからないな』
『わかっているくせに酷いわよ』
俺の両目を覆い隠した者は不満そうにぼやく。
『わかったよ。美恵子だろ?』
『流石雄介ね。声だけでわかるなんて』
美恵子は俺の目から離して、俺に後ろから抱き着いていた。
声と言うか美恵子が意外にこんな事をするものはいないだろう。
『当たり前だ。美恵子も随分早く来たな』
『勿論よ。早く来ようと思ったらこんな時間についたのよ』
美恵子は雄介から離れようとしなかった。
本気で恥ずかしい。
周りからは明らかに変な目で見られていた。
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